森林浴スポット大雄山最乗寺散策

都内から2時間程度の場所にある大雄山は手軽に行けて雰囲気抜群の森林浴スポットです。今回は大雄山の魅力と階段をたっぷりお伝えするお話です。

アクセス

大雄山へのアクセスは公共交通機関の場合は小田原駅まで出た後、伊豆箱根鉄道大雄山線に乗り換えてバスに乗り継ぎ50分ほどで辿りつけます。

車でアクセスする場合でも駐車場がありますのでアクセスしやすいと思います。今回は公共交通機関を利用して向かいました。

小田原駅が拠点となるので、関東の幅広い主要駅からアクセスしやすいのが魅力です。お手軽に行くなら東海道線の普通列車に揺られて行くのも良いです。

小田急ロマンスカー

今回は新宿から小田急ロマンスカーに乗って小田原を目指すことにしました。ロマンスカーで小田原に行く際のちょっとしたコツですが、10両編成ロマンスカーの場合、前より1-6号車までは箱根湯本まで行くので混んでいますが7-10号車は小田原止まりになるため比較的空いています。なので小田原に行く場合は是非7-10号車を選びましょう!(もちろん、ロマンスカーのうりである展望車が空いていれば展望車で楽しむのもオススメです!)

小田急は残念ながら2021年の3月で車内販売が終了となる予定です。ロマンスカーに乗るときは必ずといって良いほど利用していましたが、時代の流れには逆らえないようです。ですがロマンスカーでは車内に自販機がありますのでとりあえず飲み物は確保できます。

個人的には最後になると思われる車内販売でアイスを購入し、小田原まで優雅に過ごします。小田原までは約1時間の旅です。

大雄山線

小田原駅といえば、この大きな提灯です。2019年の台風で1度壊れてしまいましたが無事復活しました。大雄山線の乗り場は東口側にあるので駅構内を移動します。

大雄山線はローカル線の雰囲気が漂っていますが、それでも首都圏にある鉄道なのでSuicaなどに対応しています。また本数も1時間に5本もありますので時刻表を見ずに来ても問題ないでしょう。

大雄山へは終点の大雄山駅まで乗車となります。片道280円です。終点までの往復運賃560円で一日乗り放題になる「金太郎きっぷ」が購入できるので窓口で購入するのをオススメです。

3両編成の電車にのって30分程度で終点の大雄山駅に到着します。終点ですが駅前は栄えており、結構賑やかです。

伊豆箱根バス

駅を出て右へ少しいった所にバスターミナルがあります。ここから道了尊行きのバスに乗ります。本数は1時間に2-3本程度なので少し待つかもしれません。

バスは首都圏ということもありSuicaで乗車できます。現金払いのバスは小銭が足りるかビクビクしてしまうのでSuicaが使えるととても嬉しいです。

バスは数分で市街地を抜けて山の中を走ります。山の中を走るバスは数多ありますが、針葉樹林が立ち並ぶ森をいつまでも走り続ける光景は珍しいです。神聖な領域に入り込んでいることを感じます。

15分程度で終点に着きます。ここから境内までは歩きとなります。少し山を登ったので空気がひんやりとしてきました。実際に気温も下がっていたと思いますが、場が凜とした雰囲気になっているのも理由の1つだと思います。

最乗寺

バス停の近くには食事処とお土産屋さんが数件立ち並んでいます。最乗寺には天狗伝説があり、また守護神として天狗が祀られているた天狗に関する土産物が並んでいます。

お土産屋さんを過ぎると階段が続きます。ときどき近くの道を走る車の音は聞こえますが基本的には静かな環境で風の音と風に揺れる木々の音だけが聞こえます。

階段を上りきると立派な門が見えてきます。どうやらここが入り口のようです。

そして門を抜けるとまだまだ道は長いようです。ここまで順調に歩けば数分程度の道のりだと思います。(私はここまで写真撮影に夢中となり30分程度時間が消滅しました)

そして道の先にすすむとまた階段が見えてきました。このあたりで体が温まってきて10月末にもかかわらず半袖になりました。

そして階段を登った先の右手をみると、どうやらこの階段を上れば入り口のようです。ここはもう少しすると紅葉で絶景になりそうな雰囲気を感じます。

登り切るとさきほどまでの山道の雰囲気はどこへやら、非常に開けた場所にでました。お寺関連の建物も多数建っています。

一部の建物は中に入ったりのぞけるようになっていたりしました。撮影をしていいのかどうかが不明だったので写真は割愛します。

最近はお寺のなかに上がり畳の上に座るということもやっていなかったので暫く雰囲気を堪能しました。

さて、本堂のような所も見学し終着かと思えばそうではなく、まだ階段は続きます。この先の奥の院という場所が終着地点のようでまだ中間地点程度までしか来ていません。

かなり体力が削られてますが引き続き気合いで登っていきます。

境内は非常に広く、ちょっとした滝があったり、そのせせらぎを渡る橋があったり表情豊かで歩いていて飽きることがありません。欠点といえば階段が多すぎることくらいです、山なので仕方がないですが。

階段を上がったり、門があったり、滝があったり、階段があったりした場所を通り過ぎると続いて階段があります!

徐々に山の奥深くへ進んでいるせいか階段の段数が増え密度も濃くなっていきます。

登ると巨大な下駄がお出迎えします。世界一大きい下駄とのことで総重量は3.8トンあるらしいです。えっと……この下駄って誰が履くのでしょうか?天狗?なるほど天狗ですか……

知っている天狗のイメージが崩壊しました。天狗って人間くらいのサイズ感かと思っていました。

下駄が置いてある場所を抜けると階段があります!

そしてその階段を登ると階段があります!

そろそろ足がガクガクになってきました。飲み物を多めに鞄に入れていて助かりました。この辺まで来ると人も少なくなってきました。どうやら最奥まで行く人はそんなに多くないようです。

というか自分もこの辺で諦めようか一瞬思いましたが、仏様が見守る場所でそう易々と志しを諦めて帰るのは良くないと思うので最後まで行こうと思います。

…………

疲れからかちょっと眼がぼやけて階段が多く見えるようになってきました。少し眼を閉じ心臓を落ち着かせて眼を開きます。

いや、無理かな?うん、ちょっとえっと……

そして15分という長い年月が流れました。

遂に最奥に辿り着きました。かなりの奥に来たという実感がありますが、なんと有人の窓口がありました。ここまで毎日歩いて来てるのでしょうか……

達成感も味わいましたし、お祈りも終わったので帰ろうかと思います。ここまで来た他の参拝客は元の階段を降りていきます。

しかしふとみると、なにやら別方向に道がありました。こういうの見るとつい行ってしまう癖があります。

ちょっと歩くとすぐに車が通れそうな道路に辿り着きました。なるほど、たしかに搬入とかいろいろあるので道路も必用でしょう。

折角なので別の道ということでこっちから帰ろうと思います。

あの急な階段と同じ高低差を移動するのでかなりの急坂になっています。車で登るとエンジンが焼き付いて臭いそうな傾斜です。

こちらは最近になって作られた裏道なので、とくにめぼしいものはなく森林浴を楽しみながら下っていきます。

途中分かれ道が何カ所かあるのですが適当に曲がっていくと先ほどの滝の場所まで戻ってきました。行きの苦労はどこへやら、帰りは楽々るんるん気分で下っていきます。

天狗そば

元のバス停まで帰ってきました。今日はロマンスカーで食べたバニラアイス以外食べてなかったのでそろそろ遅いお昼にしたいと思います。

先ほどのバス停近くの店に入り天狗そばを注文しました。ちなみにご飯系の注文は14時までのようでしたが13時55分にギリギリ滑り込みました。運が良いです。

たぬき蕎麦やきつね蕎麦はよく聞きますが、天狗蕎麦は何が入っているのでしょうか。

天狗そばは山菜やきのこ類がたくさん入った蕎麦でした。今日は思いっきり運動したのでとても美味しいです。あの階段を制したかいがあåりました。

まとめ

大雄山は都心からわりとお手軽にいけるオススメ森林スポットです。また記事ではそこまで写真を載せられませんでしたが最乗寺は規模が大変大きく、すべてを巡るのにもボリューム盛りだくさんです。

今回私は写真を撮りまくりながら散策したので2時間程度観光しました。健脚の方であれば1時間程度で楽しめると思います。

小田原を基点にしていますので午前中に大雄山観光を楽しんだ後、熱海や湯河原などで温泉につかるみたいなコースはいかがでしょうか?


本記事は2020年10月現在の情報を元に記述されています。