「北海道&東日本パス」の使い方とルール
東日本、北海道を旅するとき、青春18きっぷよりも安く旅をできるお得な切符の解説です。
「北海道&東日本パス」とは
北海道&東日本パス(以下、北東パス)は青春18きっぷ(以下、18きっぷ)の親戚のような切符です。18きっぷとの大きな違いは下記2点です。
- 乗れる範囲が東日本、北海道のみ
- 使用は連続7日間1人のみ
18きっぷより条件が厳しくなっていますが、7日間で11,330円、1日あたり1620円ほどと18きっぷより非常に安くなっています。
連続で東日本北海道を旅したいという場合は18きっぷより北東パスの方が便利です。
販売時期
販売時期は概ね18きっぷと同じ期間になっています。若干北東パスの方が長く期間設定されています。
2020年は
春休み
販売期間:2020年2月20日~2020年4月16日
利用期間:2020年3月1日~2020年4月22日
夏休み
販売期間:2020年6月20日~2020年9月24日
利用期間:2020年7月1日~2020年9月30日
冬休み
販売期間:2020年12月1日~2021年1月4日
利用期間:2020年12月10日~2021年1月10日
の日程で販売されました。とくに夏休み期間中は18きっぷより大幅に長く設定しており便利です。
18きっぷ期間中は利用者が大変多く、列車の混雑が増えますが北東パスは利用者がそこまで多くないので北東パスしか利用出来ない期間に乗車すると快適な旅ができます。
買い方
基本的には18きっぷと同じく、みどりの窓口か指定席券売機で購入します。
注意点として、北東パスはJR東日本、JR北海道が販売している切符なのでJR東日本、JR北海道管内で購入する必要があります。
使い方
北東パスは18きっぷと似ている切符ですが、1点非常に優れているポイントがあります。
それは自動改札が使える点です。そのため普通の切符とおなじように改札機に入れれば乗り降りできます。
混んでいる有人窓口を使わなくて良いのは非常に便利です。
乗れる列車
乗れる列車も概ね18きっぷと同じとなり、特急や新幹線には基本的に乗車することができず、普通列車や快速列車を乗り継いで移動します。
しかし、新幹線に関して特別に新青森〜新函館北斗間の北海道新幹線に限って特急券を購入することで乗車が可能です。18きっぷでは有料の北海道新幹線オプション券を使用しても北海道新幹線への乗車は奥津軽いまべつ〜木古内間に限られており青森から北海道への移動に半日以上所要します。北海道方面へアクセスする際はとても有利になります。
北東パスではJR線以外に、青森県を走る「青い森鉄道」、岩手県を走る「IGRいわて銀河鉄道」、新潟県を走る「北越急行」にも乗車可能です。青い森鉄道やいわて銀河鉄道が使えない場合は青森へ移動するには日本海側を経由する必用がありますのでこの路線が利用できることで旅の幅は非常に大きくなります。
北海道線特急オプション券
北東パスにも追加購入で乗れる列車を増やせるオプション券が販売されています。
北海道線特急オプション券は6,000円と少々値段は張りますが効果は絶大です。このオプション券を購入すると北東パス有効期間の任意の一日間、JR北海道の新幹線、特急列車の自由席が利用できます。
北海道は普通列車の本数が非常に少ない閑散区間が多く、特急列車に乗れない場合は予定を立てるのに難儀しますがこのオプション券を買えば幅が広がります。
価格が高く感じますが、たとえば青森から稚内に行きたい場合21,800円の運賃と特急料金が掛かりますが、オプション券と北東パス一日分を使えば7,620円で移動が可能です。
仮にオプション券無しで行く場合は旭川で一泊して丸二日所要しますので特急の効果は絶大です。
まとめ
北東パスは18きっぷと比べて連続7日間利用をしないといけないなど制限がありますが、東日本北海道を安く旅行するには便利な切符です。販売時期が18きっぷと似通っていますので、大阪や名古屋から18きっぷを一日分使用して関東入りしてそこから北東パスで北海道を目指すなど組み合わせも可能です。さらに遠方であればLCC等の組み合わせにも威力を発揮しますので是非北東パスで東日本北海道を満喫してください。
本記事は2021年1月現在の情報を元に記述されています。