5000円で楽しむ沼津三島の旅 〜三島編〜(青春18きっぷ使用)

18きっぷ初心者にオススメな場所が沼津、三島エリアです。今回は水の街、三島を散策するお話です。

駅チカ目の前の楽寿園

沼津駅から電車に乗り数分でお隣三島駅へと到着しました。三島での観光といえば三島駅目の前に楽寿園があります。

ここのアクセスは本当に良く、三島駅から徒歩一分もあれば辿りつけます。11万人の人口を抱える三島市の玄関口でありながら駅前には広大な庭園が広がるという都市構造をしており、同様の人口を抱える街の駅前にここまで大きな庭園があるというのは国内でも珍しいと思います。

またこの楽寿園は園内に動物公園という小さな動物園もあります。また三島市の郷土資料館もあるため幅広い年齢層の方にオススメできる場所です。

そんなとても楽しめる施設、お高いんでしょ?と思った皆様、なんとお値段。

大人300円と大変お買い得な価格です。また15歳未満であれば無料、学生証があれば無料と自治体の施設ということを考えても非常にお買い得です。

中に入るとメリーゴーランドなどいくつかのアトラクションもあります。(子供達が楽しんでいたので写真はかなり遠景で撮っています)

そしてそのお隣には動物園コーナー。各々施設の数や動物の数がたくさんあるわけではないですが、小さく要素要素が集まっていてコンビニのような雰囲気を感じます。

冬になるとカピバラが温泉入浴を楽しんでるニュースなどでよく目にしますが実物ははじめてみました。カピバラってモルモットの大きいサイズくらいかと思っていたのですがちょっとした犬猫くらいの大きさがあるんですね。

カピバラを見てると遠くから視線を感じる……

めっちゃガン見されています……えっと……お世話になります。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

さらに唾まで吐いてくる模様、そういえばMinecraftでも唾吐いて攻撃してきますよねアルパカ。


アルパカとのにらみつけ勝負は切り上げてここの主役である楽寿館を見に行きます。残念ながら渇水しているようで本来は辺りに水が豊富にありそうな場所も白い地面が露出しています。

ここが楽寿園に主役、楽寿館と小浜池になります。完全に渇水していますが、冬は渇水しているのが常なので水がある状態を見たい場合は夏に来るのがオススメです。

2020年小浜池は過去最高の水位となり溢れんばかり水を湛えたそうです。ですが昔に比べるとやはり平均的な水位は低いことが多いので水を湛えた姿を見たい場合は公式HPの水位を見てから行くか決めるのも良いと思います。

小浜池の水位

ただ水がなくてもこれはこれで枯山水的な雰囲気を感じられて良いと思います。一般的な池と違って大きな火山岩がゴロゴロとあるのが楽しめるポイントだと思います。

楽寿館は内部の見学をすることも可能です。ただし自由に見学ができるわけではなく1日6回行われている見学ツアーに参加することで見学できます。

時間は30分程度、無料で参加できますので是非訪れた際は見学されるのをオススメします。

明治時代に建てられた皇族の別邸ということで中は広く、ふすま絵や天上画など非常に多く見応えがあります。そして楽寿館の中から見る小浜池も良く、池の水が溜まったときに再訪したいなと思う景色でした。

残念ながら館内は撮影禁止なので写真はありませんが、是非実際に訪れてお楽しみください。

楽寿園は広く草木なども楽しめますが、さまざまな種類の溶岩を楽しめるのも特徴です。下を向いて岩を楽しみながら巡るのも良いのではないでしょうか。

還付金が貰えそうな森を抜けて駅とは反対側の出口に向かいます。

三島散策その1

300円とは思えないコスパの良さの楽寿園観光も終え次は三嶋大社へと向かいます。

道中に井戸がありました。センサーがついており近づくと井戸水をくみ上げてくれます。飲水可能なようですのでペットボトルに組んで飲みながら散策します。スッキリつめたく良いお水です。

三島は本当に水の街だと感じられます。そこかしこに川があります。また湧き水が主体のためか非常に澄んでいて街中の川とは思えないほど綺麗です。

なぜ三島は水の街になったのか、その説明を道中に司馬遼太郎先生が説明しています。ブラタモリなどでもよく出てきますが地層の境目にあると地下水が湧きやすいですね。

小川が見えなくなるまで歩くと三嶋大社の鳥居が見えてきます。三嶋大社は広いのでいくつか入り口があるのですがここは三島駅から一番近い入り口になります。

もう少しあるくと写真でよくみる大鳥居の方から入れるので敷地を90度ほどぐるっと回ります。

三嶋大社

三嶋大社はいつ創建されたのか不明なほど歴史があり三島の街名の由来にもなったこの周辺の象徴的場所です。

水が豊富なだけあり境内でも水は非常に豊富です。

重要文化財である拝殿でお参りします。三嶋大社の境内は広く、宝物館や大きなキンモクセイなど見るべき場所は豊富なのですが現在時刻16時30分。まだ行きたい場所があるのと宝物館の営業時間は過ぎているので細かい観光は次回にするとして足早に立ち去ります。

境内では陶器市なども行われていてイベントが色々あるようです。

三島散策その2

大鳥居を出ると目の前に鰻屋さんが見えます。東海道の宿場町では鰻が名物というところが多いですが三島も鰻が有名です。めっちゃ食べたい……鰻食べたい……と悩みましたが先があるので苦渋の思いでスルーします。(あと食べると絶対5000円に旅が収まりません)

大鳥居の前の道を西に歩いて居ると、メロンパンとだけ書かれた看板が現れます。そして甘い香ばしい匂いが……

ふと気がつくと左手からメロンパンが生えてました。人生そういうこともあるでしょう。神の恵みとして美味しくいただきます!

メロンパン屋さんの近くに川とベンチがある広場のような場所を見つけたのでここで食べる事にします。専門店のメロンパンを食べるのははじめてでしたがカリカリもふもふで最高でした。神様ありがとう。

目的地へはこの川沿いを歩いて行けば良いとGoogle Mapsさんが言っているので川沿いを歩いて行きます。地図を見ると遊歩道もあるので雰囲気も良さそうです。

遊歩……道でしょうか?スマホと道を5度みくらいしましたが、これがGoogleさんの言う遊歩道とのことです。

Googleさんだけでなく行政もここは遊歩道だと言っています。小学生の頃、「色の付いた床から落ちたら負けな!」というようなゲームを皆さんやったことはあると思いますがそれのリアルステージですね。

無事ステージをクリアし次の目的地へ到着しました。(なお所要時間は当初見込みよりかなり増えたという)

柿田川公園

三嶋大社から徒歩50分くらい(途中、メロンパン休憩や川沿い攻略を含む)で柿田川公園に辿り着きました。水の街三島のなかでもとくに美しい水を楽しめる公園それが柿田川公園です。

地図を見て頂くとわかるのですが、この柿田川いきなり地図上に現れてかなり川幅もあります。この川の水源はここでの湧き水です。湧き水の量が圧倒的な量なので地図上の川幅となっています。

柿田川は天然記念物に指定されているという珍しい川であるのと同時に、日本で一番短い一級河川ともなっています。

この柿田川公園では柿田川に流れ込む湧き水をさまざまな場所から見学することができる場所です。さらに公園のため見るのは無料、大変良い観光地です。

湧き水が出ている場所の1つです。湧き水がとても綺麗なので美しい青が広がります。また湧水量が多いため水底の砂が常に舞っています。

ほぼ全量が湧き水ということで流れ出た川も非常に澄んでいます。人生でここまで綺麗な川はみたことがありません。たぶんそのまま飲めるんじゃないか?って思うほどです。

湧水箇所は園内のいたるところにありますが、ここでは親水公園のようになっており直接触れることができます。この水自体はも少し上流で湧いているのですが、流れている過程で両側の法面からも水が少し湧いていたりします。

何処を掘ってもこの公園では水が出そうだなって思うくらいの湧水量です。どれくらい湧いてるかと言うと一日約100万立方メートル湧いています。東京ドームの体積が124万立方メートルなので東京ドームに注ぐと毎日8割くらい水で埋まります。人間が一日に必用な水が3リットルくらいらしいのでこの水源だけで3億人くらい水が飲めます。すごい規模ですね……

日も暮れてしまったのでそろそろ帰路につきます。行きは徒歩できましたが距離がそれなりにあるのでバスを利用するのが一般的かと思います。また駐車場もあるので車でも安心です。

今回は17時45分のバスで三島駅へ戻ります。

おわりに

この時間帯は東京方面へ直通の列車が運行されています。18時17分の宇都宮駅行きを使えば、横浜、品川、東京、大宮など首都圏の各方面へ乗換無しで帰れます。グリーン車も三島から乗ることができるので車内でご飯を食べたり、ゆっくり寝たり。18きっぷでも快適に帰宅ができますのでグリーン券課金はオススメです。

東京から日帰りで食事も観光も楽しめる沼津、三島エリア。一日暇ができたという方は是非行ってみてください!

おまけ

18時17分発宇都宮行きの列車にのりこみ、ガラガラな車内でノンビリと……
。と考えましたが今日は一日ずっと歩いたので疲れました。幸いなことにまだ1000円予算は残っています。

三島から二駅東京側にいくと熱海があります。これは温泉に入るしかないでしょう。

熱海駅からは少し離れていますが日航亭大湯という日帰り温泉があります。

三島の湧水を彷彿とさせる温泉の湧水で源泉掛け流し、非常に大好きな泉質です。ここで今日の疲れを癒やしてフィニッシュです!

最高の休日になりました。

さて本日のリザルトです。

内容 金額
18きっぷ一日分 2410円
カマ塩焼き定食 1225円
メロンパン 193円
バス代 200円
温泉 1000円
合計 5028円

無事予算内に……収まってないですね。メロンパンは神から貰った物なので無料だったということにしましょう。

無事予算内に収まった今回の旅、5000円で非常に満足な旅ができました!!

皆様も5000円を握りしめて是非、沼津三島へ!


本記事は2021年3月現在の情報を元に記述されています。